2022年6月度 SPE日本支部 講演会・見学会 「サーキュラーエコノミー」
製品、素材、資源の価値を可能な限り長く保全・維持し、廃棄物の発生を最小限化する経済システム「サーキュラーエコノミー(CE)」の構築が求められています。本講演・見学会では、家電、インフラ、自動車という3つの分野におけるCEへの取組を、第一線でご活躍の3名の講師に解説いただきます。さらに家電分野については、株式会社ハイパーサイクルシステムズ本社工場を見学させていただきます。
主催:SPE日本支部
日時:2022年6月24日(金) 13:00~17:05
場所:株式会社ハイパーサイクルシステムズ本社工場(千葉県市川市東浜1-2-4)定員:30名 見学会実施
今回の講演会は現地での開催を行うことにいたしました。アクセス:20220625SPE
13:00-13:05 主催者挨拶
13:05-13:50
見学会:株式会社ハイパーサイクルシステムズ本社工場
概要:“モノからモノを生み出す未来へ”ハイパーサイクルシステムズの処理プロセスは、
家電製品やOA機器などに含まれる有用な資源を効率的に取り出し、純度の高い素材として甦らせることが大きな特徴である。また、断熱材フロンなども適切な回収を実施している。
使用済み家電混合プラスチックの選別、回収技術についても紹介する。
13:55-14:50 演題「家電リサイクルプラスチックの自己循環技術の開発と課題」
三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 環境・分析評価技術部
主席研究員 松尾雄一 氏
要旨:三菱電機株式会社では、使用済み家電混合プラスチックから、PP、PSおよびABSを選別回収して、リサイクルする「家電製品から家電製品への自己循環リサイクル」を実現した。自己循環リサイクルの適用部品及び適用量拡大には、外装部品や機能性部品への適用のための改質技術が必要となる。今回は、リサイクルプラスチックの改質技術と課題について報告する。
14:50-15:00 休憩
15:00-16:00 演題「インフラ関連のサーキュラーエコノミー:ガス用ポリエチレン管リサイクルとガスメーター部材リユース」
元 京都工芸繊維大学教授 西村寛之 氏
要旨:ガス用ポリエチレン管は、軽量で可とう性を有し腐食しない材料として、また、耐震性に優れているという理由から、1980年初めに本格的に導入されて普及が進んでいる。このガス用ポリエチレン管の埋設工事の際に発生する切出管や仮配管の廃材は、今まで埋立てに使用されてきたが、廃棄費用の削減と環境保護の観点から、埋設管の位置明示杭、標識シート等の導管副資材にマテリアルリサイクルされている。また、環境保護や資源有効利用促進の観点からガスメーターの部品も一部リユースされている。ガスメーターはガス料金と保安に密接に関わるものであり、リユース品でも新品と同等の品質が要求されるため、ガスメーター部品の製品寿命を適切に見極める評価手法の確立が重要となる。
16:00-17:00
演題「自動車リサイクルの現状と将来への課題」
公益財団法人 自動車リサイクル促進センター 専務理事 阿部知和 氏
要旨:日本の自動車リサイクル法は2005年に施行され16年が経過し、現在は安定的に運用されている。法制定の経緯と現在のリサイクルの状況及び課題を説明する。特に、カーボンニュートラルや資源循環に対応するため、プラスチックのサーマルリサイクルからマテリルリサイクルへのシフトや、次世代自動車の適性処理、CEへの取組みに対する現状の取り組みと今後の課題を紹介する。
17:00-17:05 終わりに
参加要領
・参加費: SPE日本支部会員:無料 (個人会員の代理出席は認められません)
法人会員は5名まで無料 5名を超える分は有料となります。
非会員:15,000円(税込み)当日に会場で現金でお支払いください。領収書は会社名+個人名宛で発行されます。
(尚、リモート開催となった場合には、別途メール連絡します。開催日1週間前までに指定口座へ振込いただきます。)
講演会参加を上記より申し込むにはHPへのログインが必要です。ログインに先立ちHPより登録をお願いします。会員の方にはserverからユーザー名、メールアドレスが送られましたら、PWを入力して、ログイン出来る様に準備して下さい。
メール会員(会告をメールで入手されている無料の会員)は登録されることをお勧めします。登録は無料です。アクセスできない場合はメールでお願いします.お名前,会社名,部署,電話,メールアドレスを下記宛へご連絡ください.
SPE 日本支部企画担当 株式会社KRI 川崎真一
e-mail:kawasaki@spejapan.jp